NATSUMI OKUMURA

奥村奈津美

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【台風対策②】72時間前〜やることリスト/具体的な備えを徹底解説(動画あり)

By Published On: 2023年10月10日Categories: 防災YouTube1.8 min read

台風の備えについて、このようなお悩みはありませんか?

  • 台風接近中でもどんな備えをしたらいいのか分からない
  • 備えているつもりだけど心配に思う方

そんな方に向けて、今回は
「台風対策タイムライン編」をお伝えしていきます。

台風への備え、できることを
72時間前からの時間軸で
「やることリスト」を解説していくので、
ぜひ最後までお読みください!


目次


動画でご覧になる方はこちら

台風対策の基本:3つの備え

本題に入る前に台風対策の基本である
暴風、豪雨、高潮に対して
3つの備えについてお伝えします。

【台風対策①】これだけは抑えて!台風対策3選(暴風・豪雨・高潮)事前に備えて命を守る!(動画あり)

上記の記事を見ていただくと
台風への知識が深まるため
見ていない方はぜひチェックしてみてください!

台風対策タイムライン72時間前

①不要不急の予定をキャンセル
②お金の備え
③備蓄品の補充
④浸水対策

①不要不急の予定をキャンセル

72時間前にやっていただきたいことは
「不要不急の予定をキャンセル」です。

台風の進路予測など気象情報を見ていただき
変更できる予定、例えば旅行や出張、
イベント 等の外出計画をキャンセルする手続きをしましょう。

②お金の備え

重要なのがお金の備えです。
現在はキャッシュレス化が進んでいて
お財布の中に現金が入っていない方も
多いのではないでしょうか。

停電してしまうとキャッシュレス決済は使えなくなります。
そのため事前に現金を引き出し、
千円札や小銭を多めに用意しましょう。

③備蓄品の補充

水やガスコンロ・ボンベなど、備蓄品の確認し
足りないものを買いに行きましょう。

備蓄品については過去の記事を参考にしてください。
備えるもの、量の目安など細かく解説しています。
記事はこちら

特に垂直避難を考えている低層階の人は、
備蓄品も上層階に運んでおきましょう。

また、トイレが上層階にない人は、
簡易トイレも準備する必要があります。

④浸水対策

自宅が低層階で浸水する恐れがある場合、
土嚢を用意しましょう。

自治体によっては「土嚢ステー ション」という
土嚢を無料でもらえる保管場所があるため
早めに取りに行きましょう。

玄関や門などの入り口に積むことで
道路からの雨水の侵入を抑えられます。

台風対策タイムライン48時間前

①暴風対策
②浸水対策
③スケジュール確認

①暴風対策

台風が近づくと雨が降り出す場合もあるので、
雨が降る前の明るい時間帯に暴風対策を済ませましょう。

屋外の飛ばされやすいものは全て室内に入れます。
例えば、物干し竿や植木鉢、サンダルなど
小さい物でも全て室内に入れましょう。

暴風で物が飛んで家や人に当たれば凶器となります。
被害を最小限にするためにも、加害者にならないためにも対策が必要です。

自転車なども室内に移動するといいですが、
 難しい場合は横に倒して、チェーンなどで固定するといいでしょう。
他には室内に入れられないものも、
チェーンやワイヤー、防風ネットなどで固定します。

②浸水対策

車のある方は、事前にガソリンを満タンにし、
駐車場が浸水するエリアの場合は、
高台や立体駐車場に 移動させることも検討しましょう。

もし車が使えなくなると、
今後の生活が難しくなる地域もあります。

2020年の台風10号では、風の影響も考え
屋内駐車場に移動させる人が多く、
駐車場が一杯になったこともあったそうです。
車も早めの避難が必要です。 

③スケジュール確認

学校の休校や職場の出勤体制、
公共交通機関の計画運休の確認をしましょう。

計画運休(けいかく うんきゅう)とは、
台風などによる被害をできるだけ小さくするため
交通機関が事前に予告 した上で運行を中止することです。

国土交通省も48時間前には計画運休の可能性を公表するよう、
各交通機関に求めています。

台風対策タイムライン24時間前

①食事の準備
②熱中症対策
③停電・断水対策
④浸水対策
⑤暴風対策
⑥垂直避難、広域避難する方
⑦垂直・在宅避難の方 
⑧水平避難の方

①食料対策

週末の作り置きのイメージで、
台風が過ぎ去るまでの食事を用意しましょう。

冷蔵庫、冷凍庫内の食材で停電した場合、
悪くなってしまうものを予め把握しておきます。

野菜などは事前に洗って切っておくと、 
もし断水しても調理しやすいです。

常備菜を作るイメージで調理しておくのもいいでしょう。
また、そ のまま食べられる食材を多めに用意しておくと安心です。

②熱中症対策

500mlの水のペットボトルを
複数凍らせておくといいでしょう。
(膨張するので少し水を減らしてください)

もし停電して溶けても飲み水になり、
飲み干したら容器は給水のときに役立ちます。

また、台風接近中は窓が開けられないため、
停電したら蒸し風呂のように暑くなる場合もあります。

今年の台風6号の時、停電した沖縄の方々からも
「暑さがつらかった」と話す方が多かった印象です。
実際に熱中症で救急搬送された方もいました。

以下のものを用意しましょう。

  • 保冷剤
  • ネッククーラー
  • 瞬間冷却剤
  • 充電式の扇風機
  • 蓄電池で使える扇風機

他にも、経口補水液のゼリータイプなど多めにあると安心です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
記事はこちら

③停電・断水対策

携帯電話やタブレット、ノートパソコン、蓄電池をお持ちの方は
フル充電にしておきます。

停電すると断水してしまうマンションもあります。
断水対策として、お風呂やバケツに水を貯めておくなど、
できる限りの備えをしましょう。
簡易トイレも用意すると安心です。

④浸水対策

低層階の方は、家の中の浸水対策もします。

水害時、下水が逆流して溢れてくることがあるため、
全ての排水口に「水のう」を設置します。

※水のうとは?
防水壁として土嚢の代用として使うことで
ポリ袋などに水を入れたものです。

ポリ袋やゴミ袋を二重にし、袋の中に半分ほど水を入れ
口を縛り、トイレやキッチンなどの排水口を塞ぎます。

⑤暴風対策

飛来物による窓の破損防止のために、
シャッターや雨戸を閉めます。

飛散防止フィルムまたは養生テープを貼った上で、
段ボールを付けてカーテンをしめると安心です。

他にも、外側にベニヤ板を打ち付け、
内側にダンボール板を付ける方法もあります。

⑥水平避難、広域避難の方

✔深い浸水
✔家屋倒壊等氾濫想定区域
✔土砂災害のリスクあり

お住まいの地域が浸水する恐れの高い方、
避難しなければ命が守れない
危険なエリアに住んでいる方は
「水平避難」を考えましょう。

家から離れて安全な場所に移動することです。

台風の場合は「広域避難」をおすすめします。
台風圏外に避難できる実家や親戚、友人の家、ホテ ルなどに
避難することも立派な対策の1つです。
戸締りをしっかりして、隣近所に一声かけてから移動開始しましょう。

計画運休など始まる前に、
安全な時間に移動しておきましょう。

また、近所の避難所や頑丈な建物に住んでいる
友人宅に避難する方もこのタイミングで移動しておきましょう。
状況が変わってからの避難は大変危険です。 

⑦垂直・在宅避難の方

万が一、被害が出て避難することになったら、
真っ先にどこへ行くべきか、ハザードマップなどを参考に
家族で話し合いましょう。

また、寝てる間に状況が変わることもあるため
浸水の恐れがある人はあらかじめ垂直避難してから就寝しましょう。

キッチンが1階の場合は、カセットコンロやボンベと一緒に
鍋などの調理器具や食材も持って上がりましょう。

実際に西日本豪雨の垂直避難で救助まで2日間かかった方が、
水、カセットコンロとボンベは上げておいたが、
「お鍋がなくてお湯を沸かせな かった…」と話してくれました。

また、玄関が1階の場合は靴も避難させておくといいでしょう。

台風対策タイムライン:台風通過中

台風通過中はとにかく外に出ないことが大事です。

用水路や畑、川の様子を見に行って、
命を失う方が大変多くいらっしゃいます。

もし川の様子が気になる方は
国土交通省のサイトから
Webカメラにてインターネットで確認できます。

万が一に備え、非常持ち出し袋やレインウエアなど、
避難に必要なものはすぐに取り出せるよう
いつでも避難できるような服装で過ごしましょう。

停電断水に備えて、トイ レは我慢せず、
早めに食事をすることです。

停電を想定し、電気を使わない遊びや読書など、
子どもと楽しく過ごせる工夫をしましょう。

心が落ち着く物を用意して、
家族で励まし合って早く台風が過ぎ去ることを祈りましょう。

例え台風の進路がそれても、
豪雨で浸水被害が発生することもあります。安全が確認できるまでは、命を守る行動を続けましょう。

まとめ

台風は事前に進路が分かるため、
備えられる対策が多いです。

今回ご紹介した「台風対策タイムライン」を
活用いただき、あなたのご自宅に合った
やることリストを作ってみてください!

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最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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