NATSUMI OKUMURA

奥村奈津美

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【奥村奈津美のミライ防災+】進化する防災グッズ!令和のトレンドは「フェーズフリー」でサステナブル

By Published On: 2022年2月27日Categories: 防災コラム0.3 min read

 

「フェーズフリー」とは平常時はもちろん、非常時にも役立てることができるという考え方です。

そのグッズを利用しているだけで、何もしなくても備えている状態を持続できるグッズが増えています!

まさにサステナブル(持続可能)な防災ライフスタイルです。

災害時、地震や水害の被害を免れても、ライフラインが寸断する恐れがあります。

対策をしていないと、自宅にとどまって、おうち避難(在宅避難)することが難しくなることも。

 

電気・ガス・水道などライフラインの代替アイテム、備えていますでしょうか?

1)停電対策!「停電しない暮らし」を

停電対策といえば、懐中電灯!というイメージが強いかもしれませんが、今は「停電しない家にむ!」ということも可能な時代になっています。

それを可能にするのが、「太陽光パネル」と「蓄電池」。

 

今は、導入するための費用を助成する取り組みがさまざまあり、太陽光パネルは初期費用ゼロで導入できる自治体もあります。

その一つが、東京都。

今年の3月末まで「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」という事業が実施されており、太陽光パネルを設置したい方はぜひチェックしてみてください。
リンクはこちら⇛https://www.tokyo-co2down.jp/subsidy/initial-cost0

海外では新築するときに太陽光パネルの設置が義務付けられている地域もあるようなので、日本も、太陽光パネル+蓄電池で、停電しない家に暮らす、というのが当たり前になる時代も来るかもしれまん。

とはいえ、なかなか賃貸住宅だと難しいという方もいらっしゃるのでは?

我が家の停電対策は、「停電しない電球に切り替えること」。

普段は、普通の照明として使用でき、停電時は自動点灯してくれる、という商品が発売されているのです。
リンクはこちら⇛https://room.rakuten.co.jp/room_bousai/1700152709013321

こちらの電球をリビングや寝室で1年ほど使用していて、まだ停電は起きていないのですが、ブレーカーが落ちてしまった時は、数秒後に電球が明るく光ってくれます。

真っ暗闇になるのが数秒ということで安心感もありますし、暗闇で慌てて怪我をする、ということは避けられるのではと思っています。

さらに、この電球を取り外すと、懐中電灯にもなるのです。

つまり、部屋の中央で、懐中電灯を常に充電できているというのは、不思議な安心感があります。

ランタンやヘッドライトももちろん備えていますが、そもそも停電しない照明器具に切り替えるというのも対策の一つです。

2)断水対策!水は無意識で備蓄できる

大規模災害に備えて、水は、一人1日3リットル×1週間分は最低でも備蓄しておくようにと言われています。

4人家族だと、21×4=84リットル、常に家の中にある常態をキープしておくように!ということになります。

長期保存水でなくても、ウォーターサーバーなどを活用すれば、普段飲んだり、調理に使ったりしながら、循環備蓄する方法もあります。

長期保存水もペットボトルではなく紙パックのものも出ていたりと環境にも配慮されてきています。

 

とはいえ、部屋が狭くて、そんなに水を置けるスペースがない。

気づいたら備蓄の量が減ってしまっていたという方も多いのでは。

そんな中、何もしなくても、「水道水を貯められる貯水タンク」があるのをご存知でしょうか?

何社か作っているところはありますが、今回ご紹介するのは、去年の防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)で出会った「みずかめ君」。

水道管を太くしたようなタンクで、この中に自動的に水道水が貯まり、普段もこの中の水を飲むので、常に循環して新鮮で綺麗な水が貯まる仕組みになっています。

そして断水時も、この中に水がたまっているので、蛇口をひねれば上水が出てくるのです。

設置するタンクの大きさにもよりますが、なんと、4人家族1週間分を貯めることも可能とのこと。

新築時はもちろん、後付けもできるので、戸建ての方は、水は循環備蓄ではなく、「無意識備蓄」にしてみませか?
みずかめ君のHPはこちら⇛https://mizugame-kun.smart-change.info/mizugamekun/

3)備蓄も自動備蓄の時代

このほか、家庭内の食料品や日用品も、定期配送などを利用すれば、備蓄がゼロになる前に自動的に補充することができます。

そのお陰で、我が家はトイレットペーパーやティッシュペーパー、おむつにおしり拭きと、常に1カ月分はストックがある状態を保っています。

乳幼児、高齢者、慢性疾患・食物アレルギーの方は、2週間分は備蓄するようにと農林水産省からもガイドラインが出ています。
リンクはこちら⇛https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook/pdf/need_consideration_stockguide.pdf

非常食を購入しなくても、今は、常温長期保存できる商品がたくさんあります。

さらに「ロングライフ食品」といって、加工や包装を工夫することで、日持ちしない牛乳や豆腐のような食品でも、常温で数カ月から1年以上保存できるものが開発されています。

賞味期限が切れないうちに使い切れる食材を多めに購入し循環備蓄するだけで、家庭内に食料を備蓄することができます。

あとは、水とカセットコンロとガスボンベがあれば、災害時でも調理することもできます。

「普段食べているごはんが最高の非常食!」。

東日本大震災で被災生活を経験し、一番感じたことです。

災害が起きても普段通りに生活できるような防災ライフスタイルへ。

そのためには、津波や土砂災害、洪水などのリスクのない場所に耐震基準などを満たした災害に強い家に住むことが必要です。

どんなに備えても、家が壊れたり、流されたりしてしまったら役に立たないので。
これまでに掲載したこちらのコラムもあわせてご覧ください。
【奥村奈津美のミライ防災+】地球温暖化でスーパー台風が日本上陸!?災害で後悔しない家「防災住宅」とは?

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