NATSUMI OKUMURA

奥村奈津美

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ナレーターもリモートワークの時代!?

By Published On: 2020年4月19日Categories: 防災コラム, Column0.2 min read

台風19号から半年。

大きな被害を受けた長野県のある遺族の半年を追った番組のナレーションを担当させて頂きました。

「知るしん 信州を知るテレビ」
https://www4.nhk.or.jp/P2844/x/2020-04-17/21/54796/8203347/

今回の番組では、台風による水害で、夫を亡くした妻が
夫へ携帯のメッセージを送り続けるという内容。

最愛の人の死と向き合い続け、出口の見えない悲しみと戦う日々。
そして、ふとしたことで生まれる気持ちの変化。
さらに、前を向いていく姿。。。

以下は、視聴者の方からツイッターを通して寄せられた感想です。

「復活と希望」

生きていく上で、大切なことが詰まった番組だと、私も感じました。

制作は、NHK長野局

これまでも台風から1週間、1ヶ月、3ヶ月と、節目のタイミングでの番組のナレーションを担当させて頂き、その都度、長野へお伺いして収録していました。

台風から1週間、大量の土砂に覆われた長野市内

今回は、コロナウイルスによる緊急事態宣言が出る中、長野へ行くことは難しい状況。

そんな中、長野局の方から
「何かしらの方法で録音して送るのもあり」
との言葉を頂きました。

そういえば!
SNSで、ナレーションの学校の山上先生が、
「地上波の番組をリモート収録している」という記事を書いていたなあ…

早速連絡すると、「奥村が困っているのなら」と快く受けてくださいました。

山上さんはナレーター兼ボイスサンプル専門スタジオ(ごりっぱスタジオ)を運営されています。

投稿では、ご自身の担当番組をリモート収録しているとのことでしたが、
今回はイレギュラーに対応してくださるということでした。

初めてのリモート収録!

事前に、長野局から映像とナレーション原稿、
さらには「仮ナレ」入りの動画を共有して頂けたので、
(ディレクターさんが仮でナレーションしてくださった動画。
この番組ではいつもはしていないので、お心遣い頂きました。
ありがとうございました)
スムーズに録音できるよう、原稿の用語や読むタイミングなど入念にチェック。

そして、当日。

山上さんからのアドバイスもあり、収録の1時間前にスタジオ入り、
音のチェックなどテストしたしました。

長野局と、ネットでリアルタイムにつながり、まるでスタジオとサブにいるような感じで収録。

2020年のIT技術だからこそできる仕事でした。

コロナウイルスがもたらしている
「ライフスタイルシフト」
まさにピンチをチャンスに!です。

収録の様子は山上さんも投稿してくださっています。

https://note.com/tomo_yamagami/n/n11df17e464f4

改めて、このような状況でリモート収録を決断してくださった長野局の皆様、
イレギュラーなお願いにも関わらず、全力で対応してくださった山上さん、
ありがとうございました。

コロナの影響で
3月、イベント司会などのお仕事はすべてキャンセルになり、
4月以降も仕事の依頼が入ってこない、、、

仕事ができるというのは本当に幸せなことだと噛みしめました。

それにしても、山上さんの感染症対策の徹底ぶりにびっくり!しました

・以前は靴を履いたまま入れるスタジオだったのを、土足厳禁に変更
・エレベーター降りたところで、山上さん消毒液を持ってのお出迎え
・玄関に入る前に手指だけでなく、スマホも消毒
・そのまま、洗面台に直行(うがい薬まで常備)
・録音ブースとミキサーのある部屋は別で、全く山上さんに会わずにブースに入れる
・録音していないときは、ほぼ換気
・2メートル以上、常に離れた状態で接してくれる

などなど、枚挙にいとまがないほど、対策されていました。

普段からマメな方だなと思っていましたが、
気遣い、心遣いにあふれた空間になっていました。

他のナレーターの方も宅録されていたり、
ナレーションの学校もリモート収録始めたり、
ナレーターもリモートワークの時代がやってきました!

どんな環境でもクオリティの高いお仕事ができるように
臨機応変にしなやかに過ごしていきたいです。

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