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奥村奈津美

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熊本地震 防災士によるボランティアとは?②

By Published On: 2016年5月14日Categories: 防災コラム, Column, 熊本地震0.5 min read

熊本地震、震度7の揺れが二度襲った益城町で、防災士のボランティア活動に参加しました。

 

翌朝8時頃、本部テント前に集合しました。


装備は、長袖、長ズボン、ヘルメット、ゴーグル、マスク、長靴、軍手…

それから貴重品は海外旅行の時にご紹介したドラえもんのポケットのようなウエストポーチに入れました。

この日は、九州を中心に、関東、関西と、各地から30人ほどが集まっていました。

 日本防災士会では、被災された方に以下のようなチラシを配って、ボランティアの依頼を受け付けています。

 

01

作業内容、ニーズは電話で事前に受け付け、それを、当日の朝、数人ごとのグループに振り分けて作業に当たっていました。

家の中の片づけや、瓦などの撤去などなど、人によって依頼内容は様々です。


依頼内容に合わせて、必要なものを準備。
そして現場へ向かいます。

 

私が、最初に担当させていただいたのは、道路や庭に落ちてしまった、瓦を撤去するという作業でした。

屋根を見ると、ほとんどの瓦が落ちてなくなっていました。

生まれて初めて瓦を持ちましたが、一枚一枚重いですね・・・

土嚢袋へ入れやすいよう、ハンマーで砕いていきます。それをスコップで入れていくのですが、
一軒分の瓦で、土嚢袋(50センチ×60センチくらいの大きさ)200袋程になりました。

リーダーが20分ごとにこまめに休憩を取るよう支持してくださったので、休み休み…
5人で2時間半くらいできれいになりました。

 

その他、道路に倒れてしまった、ブロック塀を撤去するというものもありました。

ブロック塀は、倒れてしまうと、男性数人がかりでもビクともしないんですね。

倒れたままだと、道路をせまくしてしまい、大きな車が通れないなど、復旧の妨げになっていました。

そこで、道路からはみ出してしまったところは、重機で砕き、
それを手作業で敷地内に戻すという作業を行いました。

避難所にいる方も、天気の良い休みの日は、みなさん、片づけに家に帰られていました。

家がもう住めないほど壊れていても、余震などで家財道具が取り出せなくならないように、使えるものを命がけで家の外に出していました。

「この3週間、余震が続く中、片付けに追われて疲れ果てた」とおっしゃる方も。

そういった中で、自分では重くて片づけられなかったものなどが、ボランティアが何人も来ると、一気にかたづくんですね。

最初「防災士会です」と訪ねた時は、暗い表情をしている方も、ボランティアの作業する姿を見て、表情が明るくなっていました。

そして、中には、胸が熱くなる言葉をかけてくださった方もいました。

被災状況とともに詳しく綴ります。続く

熊本地震 防災士によるボランティアとは?③

 

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