NATSUMI OKUMURA

奥村奈津美

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七夕の夜、『大切な家族を守る「おうち防災」』を語りました(2025年7月7日)

By Published On: 2025年7月7日Categories: 防災活動1 min read

目次


拙著読書会に登壇して

7月7日、七夕の夜に開催されたオンライン勉強会
「全国防災関係人口ミートアップ」みんなの防災読書会に登壇させていただきました。

当日は、140人を超える自治体職員の皆さまや防災関係者の方々にご参加いただき、心より感謝申し上げます。

本の読書会という形でお声がけいただきましたが、
私がどのような想いでこの本を執筆し、どのようなミッションで活動しているのか、
そして「大切な家族を守る」という視点から「おうち防災」をどのように発信しているのか、
お話しさせていただきました。

とはいえ、45分という限られた時間の中では、お伝えしきれなかったことも多く…(時間オーバーしてすみません!)
こちらの記事で、少しだけ補足させていただきます。

ミッション1:「関心のない方に届ける」

「防災に関心がない方にこそ、届けたい」

「関心がない」と言うと少しきつく聞こえるかもしれませんが、実は私自身がまさに“関心がなかった人”の一人でした。

報道キャスターとして東日本大震災を経験しながら、
その時の自宅には何の備えもしておらず、本当に命の危険を感じました。

防災士の資格を取得してからも、何を備えたら良いか分からず…
結局、子どもが生まれるまで、自分ごととしての備えはできていませんでした。

① 毎日見ているSNSに防災の情報を!

▶Instagram:ママパパの知恵が子どもの命を守る
https://www.instagram.com/natsumi19820521/

YouTube:妊娠出産したら見る防災チャンネル
https://youtu.be/JEZyFdSb6iA?si=9VVXvj2yZz2HNX5L

TikTok:
https://www.tiktok.com/@okumura_bousai

SNSマーケティングを学びながら、5年間少しずつ育ててきました。

総フォロワー数はまだ5万人ですが、
日常の中で“さりげなく”防災に触れられるきっかけを、これからも増やしていきたいと思っています。

② 防災の難しさを解決「パーソナル防災」

防災の難しさは、どこに住んでいるのか?どのようなご家族の構成なのか?で備えが変わってくるということ。

「ハザードマップ見てください」と言われても、見ても分からない。

メディアの情報では、自分が何をしたらいいのか?結局何を買えばいいのか分からない。

そんな難しさを解決したくて開発したのがこちら:

▶【#pasobo(パーソナル防災)】
13の設問に答えるだけで、1分でリスク診断!
https://pasobo.jp

▶使い方の説明はこちら
https://youtu.be/xnCGDz7eFkA?si=5qZ621JYvXT8xdhE

③ 備えない防災「フェーズフリー」

「災害のためだけにモノを揃えるのは難しい」
だからこそ、日常でも災害時も役立つ「フェーズフリー」の考え方が大切です。

停電しない電球:
https://www.instagram.com/p/DKRWUBOOLXk/?img_index=11&igsh=bTZ1NzlwYmo1bms5

雨水で流すトイレ:
https://www.instagram.com/p/DKB8_utOo6D/?img_index=8&igsh=czNmbTJrYzFsNDhx

津波シェルターペントハウス:
https://youtu.be/lTH-OY7izkQ?si=xhUEpiEHJtplL2rD

拙著にもSNSの投稿にもフェーズフリーを散りばめています

ちなみに、「フェーズフリーアワード」審査員も務めております。
2025年9月27日(土)には表彰式が行われますので、ぜひ会場でお会いできたら。
https://aw.phasefree.net

ミッション2:みんなで助かる防災

災害時、もっとも過酷な状況に置かれるのが
妊産婦、乳幼児、障害がある方、ご高齢の方など、配慮が必要な方々です。

能登半島地震では「テルマエ・ノト」プロジェクトで、入浴支援に関わりました。

▶詳しくはこちら:能登支援レポート
https://natsumiokumura.com/noto-shien/

特に体が不自由な方々にとって、「お風呂に入ること」は単なる衛生行為ではなく、命にかかわる大切なケアです。
入浴できないことで血流が悪くなり、身体や脳の機能が低下したり、床ずれなどの皮膚疾患が悪化してしまうこともあります。

訪問介護サービスは、平時からすでに人手不足や資源の制約などで厳しい状況にありますが、
そんな中でも“訪問入浴車”は、まさに【フェーズフリー】なサービス。
災害時にも平時と変わらず稼働できるこの仕組みが、充実していくことが、災害に強い社会につながっていくと強く感じています。

▶福祉防災を学ぶなら:「福祉防災コミュニティ協会」(私も認定コーチです)
https://fukushi-bousai.jp

ミッション3:子どもたちに持続可能な未来を「サステナブル防災」

地球沸騰の時代。
夏は外に出られないほどの暑さに。災害もより激甚化していきます。
一方で、私たちは「温暖化を止められる最後の世代」とも言われています。

① 電気を変える「パワーシフト」

一人一人が今日から簡単にできる緩和策は「パワーシフト」
毎月の電気代を未来につながる投資に変えませんか?

パワーシフト公式:
https://power-shift.org

吉田さんのご講演:
電気を変えることが防災につながるって知ってましたか?
https://youtu.be/_ufK-meY30I?si=1yubb2N_fFrJEQ7q

私は「みんな電力」を応援中
▶電気代が8000円安くなる切替
https://applypersonal.minden.co.jp/email?externalCd=INVITE&externalId=MC261000

② 生ゴミ→資源に「LFCコンポスト」

毎日出る生ゴミは、燃やせばCO2、でも
コンポストに入れれば堆肥(資源)に生まれ変わります。

LFCコンポスト:
https://lfc-compost.jp

たいらさんご講演:コンポストがトイレになる未来
https://youtu.be/ETPP8DGOz1o?si=XaaKrbD21GM14lCg

コミュニティガーデンと掛け合わせると、顔の見える関係性=地域防災にもつながります。

▶コミュニティガーデン登録はこちら(無料)
https://circulargarden.org

③ 雨水の活用

時間の関係でご紹介できませんでしたが、雨水利用も防災と環境保全の鍵です。
▶福岡大学・渡辺先生のご講演
https://youtu.be/jg9EmrADcbc?si=Y7QFt92WDedbsQJZ

④ 原子力災害と向き合う
今回新たに執筆した「原子力災害」の章。

地震や風水害と比べても、原子力災害は多くの方にとって“どこか遠い存在”のように思われがちです。
ですが実際には、万が一の時にどう行動すべきか、どのように子どもを守るべきか——
その情報は極めて限られており、家庭に紙で残しておかないと、停電してネット検索できない中、被ばくを防げない恐れもあります。

そんな中、福島県いわき市で14年間にわたり、科学的なデータを取り続け、
市民とともに原子力災害に向き合ってきたのが「いわき放射能市民測定室たらちね」です。

▶活動の詳細はこちら
https://tarachineiwaki.org

鈴木代表ご講演
https://youtu.be/JmBhaF0SEqo?si=WZzWHzwo1V6PoNlK

私は被爆者を祖母に持つ“被曝3世”としても、核の問題と向き合っていきたいと考えています。

最後に

私の活動の原点は、石巻・日和幼稚園での津波被災事件です。
ご遺族・佐藤美香さんのお話を、ぜひ聞いていただきたいです。
https://www.311hiyori.com

また、お時間の関係で割愛してしまいましたが、気仙沼・唐桑地区の取り組みは、東京都の事前復興シンポジウムでご紹介させていただきました。

▶講演アーカイブ
https://www.youtube.com/live/POIIpRKMw4M?si=gjIcgNGieYvlNu9t

情報盛りだくさんで、駆け足の内容になってしまい、
ご参加くださった皆さまには少し不親切な講演だったかもしれません。
それでも、どこか一つでも「やってみよう」と思えるヒントや視点を
お持ち帰りいただけていたら幸いです。

229回目の学びの場に感謝

今回の登壇は「229回目」とのこと。
毎週月曜、夜8時〜9時半という時間を、全国の防災を想う仲間が共有しています。
運営の皆さまの献身的な活動に、心からの敬意を。
私もこれからも参加させていただきます(寝かしつけながら耳だけ参加のことも多いですが…)

誰でも参加できるとのことですので、
防災に関心がある方はぜひ↓
https://www.facebook.com/groups/321576027198386

能登子どもたちに防災授業を届けるプロジェクト

今回ご紹介した拙著『大切な家族を守る「おうち防災」』の印税は
能登子どもたちに防災授業を届けるプロジェクトに活用します。
応援のほどよろしくお願い申し上げます。

本を買って防災を届ける
https://natsumiokumura.com/20250523-2/

ご一読、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

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