NATSUMI OKUMURA

奥村奈津美

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宮城・広島 復興絆カキ その2

By Published On: 2012年2月14日Categories: NHK広島放送局, 3.11 東日本大震災0.6 min read

2か月ぶりに、東北を訪れました。

今回は、広島が支援を行っている気仙沼のカキ養殖の現状を取材するためです。

 

放送予定

広島ローカル:2012年2月10日(金)午後6時10分~「お好みワイドひろしま」

総合テレビ:2012年2月19日(日)午後4時27分~ミニ番組「全国から被災地へ」

 

厳しい冬と戦う被災地は、

真っ白な雪が、津波の爪痕を覆い隠すように積もっていました。

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訪れたのは、気仙沼のカキ養殖の2大産地、唐桑と大島。

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まず唐桑では、嬉しいことに、去年8月に広島のカキ養殖業者と一緒に作ったイカダに、たくさんのロープが吊るされ、カキが順調に育っていました。

しかも、以前の3倍くらいのスピードで!

通常、出荷まで2年近くかかる養殖カキですが、

去年の夏に仕込んだ種ガキが出荷できるほどにまで大きくなっていたのです。

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養殖業者の皆さんも想像以上の成長に驚かれていました。

カキも海の中で、がんばっていたんですね☆

こんなに早く気仙沼のカキが食べられると思っていなかったので、感無量です。

ただ、加工場の建設が進まないために、出荷はできないようです。

カキができても、加工場がなくちゃ、本当の復興にはならないですよね。

 

一方、もう一つの産地、大島では、

ほとんど復興が進んでいないとう事実を目の当たりにしました。

地盤沈下で桟橋が使えず、船を使っての作業ができなかったということです。

 

私が訪れた日に、震災後初めて、カキの仕込み作業が行われていました。

11カ月近く経って、やっとのスタート。

水揚げして、収入になるまでには、2年近くかかります。

どうやって生活していけばいいのでしょうか…

 

一昨年のチリ地震津波に、去年の大津波。莫大な借金を抱えながらの再建に、

「本音いうと、一番ほしいのはお金」と、皆さんおっしゃっていました。

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支援を続ける広島のカキ養殖業者は、今、

カキ祭りの会場やひろしま夢プラザで募金活動をしています。

カキの売り上げの一部も義援金になるそうです。

 

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日が暮れるまで、大島の被災状況、そして、大島の魅力を案内してくださった小松さん

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船で漁場を案内し、さらに、食事までご馳走してくださった、畠山さん、鈴木さん、菅野さん

 

氷点下の冷え込みに雪と、悪天候の中、

今回取材にご協力頂いた、皆様、本当にありがとうございました。

 

凍てつく寒さに耐えながら、前に進み続ける皆さんの笑顔、

そして、復興への決意を語る皆さんのまなざしに、

また、力をもらってしまいました。

 

あれから、もうすぐ1年。

今年も自分のできることを全力投球していきます。

笑顔の溢れる年になりますように…

 

おまけ☆

気仙沼市内のあちこちに、仮設の商店ができていました。

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お邪魔した居酒屋は、津波で店が流されたものの、

仮設の店舗を借り、内装などは手作りで、営業を再開したそうです。

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気仙沼ホルモンに、新鮮な魚介類などなど、久しぶりに気仙沼の味を堪能しました。

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美味しかった~ごちそうさまでした。

NHK広島時代のコラムより

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