NATSUMI OKUMURA
奥村奈津美
妊娠中に災害が起きたら…
東日本大震災から8年。
犠牲となられた方、その後、震災関連死で亡くなられた方のご冥福をお祈りし、
遺族の皆さまにお悔やみ申し上げます。
今も避難生活を余儀なくされている皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
あの日のこと、そして、それからの日々は、自分の人生にとって
これまでとは違う、特別な時間だったように感じています。
物の考え方も感じ方も変わりました。
「後悔しないように全力で生きたい。」
より強く思うようになりました。
後悔しないために、できることはしておきたい。
妊娠中は不安なことも多いのですが、そんな時に、さらに災害にあったら…
妊娠後期になって特に考えたのが
万が一、今大災害が起きたらということでした。
そこで始めたのが妊娠中の防災対策
まずは、備蓄について!
去年、「ニュースウオッチ9」のブログでもご紹介させて頂きましたが、
http://www.nhk.or.jp/nw9-blog/sp/1800/291824.html
↑この「ローリングストック」の内容を見直しました。
・より栄養バランスの取れるように、野菜ジュースや栄養補助食品のゼリーを1ヶ月分ストック!
・なるべく温かいものを食べられるよう、ガスコンロも強力なものに買い替え、ボンベも多めに用意。
妊娠中は、給水や食料調達に長時間並ぶのは体への負担が大き過ぎるので、
とにかく備蓄はいつもより多めにしています。
東日本大震災の時は寒い雪の中、何時間も並ばなければなりませんでした。
・トイレ
また、妊娠中はトイレの回数も増えるので、災害用トイレはもちろん、携帯トイレは欠かさず持ち歩いています。
↑ 100円均一などでも購入できます。
・避難所
在宅避難できることが一番いいのですが、
万が一、火災や倒壊で避難となった場合は、避難所へ向かわなければなりません。
正産期に入って、安静が解除されてからは、毎日2時間ほど歩くようにしているのですが、
その散歩コースに避難所を入れて、
この道は安全か?
この道が通れなかったらこっちの道を、などシミュレーションしています。
また、万が一、災害時に陣痛が始まった時の対策も考える必要があります。
私の通っている産院は、車で30分ほどの場所にあり、
自宅に車はないため、そこに行くのは現実的
ではありません。
私の暮らす自治体の防災対策担当課に問い合わせてみたところ、
地域の車を持っている方と協定を結んでいて、災害時、緊急車両として利用できることになっているそうです。
なので、避難所で陣痛が起きた場合は、車での移動ができる可能性もあるなと感じました。
ただ、必ずしも利用できるとは限りませんし、
在宅避難をしていたら、自分で病院まで行かなくちゃいけません。
そのため、地域の災害時の拠点病院がどこにあるのか?
そこまで歩いていけるのか?
確認しておくと安心です。
自治体によって対応が変わると思うので、
お時間のある時に、ホームページでチェックしたり、電話で問い合わせしてみては、いかがでしょうか?
赤ちゃんが生まれた後の防災対策についても準備を始めたので、また綴ります。
「備えあれば憂いなし!」
平成は災害との闘いでしたが、
次の時代は、災害のない平和な日々を送れるよう祈っています。