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奥村奈津美

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熊本地震 防災士によるボランティアとは?①

By Published On: 2016年5月14日Categories: 防災コラム, Column, 熊本地震0.2 min read

熊本地震から1カ月となりました。

先日、ゴールデンウィーク後半のお休みを利用して、熊本地震の被災地へボランティアへ行ってきました。
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今回、参加させて頂いたのは、「日本防災士会」のボランティア活動です。

東日本大震災後、「防災士」の資格を取得したのですが、「日本防災士会」は、全国の防災士のネットワークです。
(詳しくは、「日本防災士会」のHPをご覧ください。)

「日本防災士会」の熊本支部の方たちが、地震後、熊本県益城町の公民館に拠点を設けて活動しているということで、
(事前に熊本支部の方に連絡を取り、参加許可を頂きました)
まずは、益城町へ向かいました。

ボランティアに必要な持ち物についてはこちら災害ボランティアの持ち物について

益城町へは、熊本空港(阿蘇くまもと空港)からタクシーで20分(料金は2500円ほど)。

交通渋滞を懸念していましたが、空港からの道は、幸い全く渋滞していませんでした。

(5月3日祝日の夕方18時半頃)

 

実は、この日、羽田13:05発→熊本14:50着の便を利用したのですが、
強風のため熊本空港に着陸できず、しばらく上空で旋回…

しかし、それでも天候が回復しなかったので、一旦、福岡空港に臨時着陸。

そして、1時間ほど待って、再び熊本へ向けて離陸…

結局、予定より3時間も遅れて、18時過ぎになんとか熊本空港へ着陸しました。トホホ

 道中、タクシーの運転手の方から

「車窓から見えるビニールハウスはスイカ畑で、益城の特産品なんだけど、出荷できない状態が続いてた」と伺いました。

特産のスイカも地震の被害を受けていたことは知りませんでした。

東京に戻ってから調べてみたところ、

熊本県は、スイカ収穫量が全国1位なんですね~

その中でも、益城町は有数の産地。

地震のあと、出荷できない状態になったそうですが、その後、復旧したそうです。(4月末)

収穫のピーク時に地震で、農家の方も、避難所などで生活しながらの収穫作業が続いているんですね…

 

さて、話は戻って、

19時頃に、益城町公民館の駐車場に設置された「日本防災士会」の本部テントに到着。


ということで、この日は、「日本防災士会」のボランティアに参加している防災士の皆さまにご挨拶させて頂き、
隣町の菊陽町にある温泉施設、さんさんの湯へ。
皆さんは、一日の汗を流すために向かったわけですが、奥村は熊本へ移動しただけ…
なんだか申し訳ない気持ちになりながら、入浴しました。

 

そして、公民館の外で、夕食タイム。

やはり夜は冷え込んだので、ダウンジャケットが役に立ちました。

私は、羽田空港で購入したお弁当を食べましたが、皆さん、カップラーメンやレトルトのカレーなどなど

ガスコンロも持ってきていた方がいらっしゃったので、お湯を沸かすこともできました。

トマトや果物など、おすそ分けも頂きました。ご馳走様でした。

そして、ここで自己紹介タイム。

九州を中心に、広島や兵庫、東京など、全国各地から集まっていて、消防士や自衛官、教師、会社員の方などなど、本当にいろんな職業の方がいらっしゃいました。

皆さん、お仕事のお休みを使って、熊本に入られたそうで、頭が下がります。

 

『ボランティア活動に参加したいけど、宿泊施設がない』

という問題があると思いますが、

「日本防災士会」では、車で来られている方は、車中泊。

そうでない方は、益城町公民館の一室に、泊まることができます。

私も、寝袋を持参し、そこで睡眠を取らせて頂きました。

 

『被災地でのトイレ問題』

益城町公民館には仮設のトイレが設置されています。

防災士のボランティアだけでなく、

ご高齢の方や子供など周辺の住民もそこのトイレを利用していました。

(私が訪れた時は、まだこの地域の水道は復旧していませんでした)

なんですが、やはり、夜は怖いですね…

防災士会が、発電機で照明をつけたり、トイレの中にも簡易ライトを設置したりしていましたが、
真夜中は真っ暗ですし、一人で仮設トイレに行くのは恐怖を感じました。

東日本大震災の時は、放送局(当時所属していた東日本放送)で避難生活を送ったので、
今回、初めて暗闇でトイレに行く経験をしました。

放送では、

「水分はこまめに補給して、トイレは我慢しないようにしましょう」

と呼びかけましたが、改めてトイレに行く難しさを痛感しました。

 

さあ、翌日からはしっかりボランティア活動に参加しましたよ。

二日間の活動記録へ続く→熊本地震 防災士によるボランティアとは?②

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